株式オープニングコメント・強弱材料・支持抵抗
[株式オープニングコメント]
*08:18JST 「先物市場での大口売買に振らされることになりそう」
　30日のＮＹ市場はまちまち。ダウは3.76ドル安の12086.50、ナスダックは13.15ポ
イント高の2363.77で取引を終了した。原油価格が60ドルを割り込んだことが全体を
下支えしたほか、アナリストの投資判断引き上げを受けて半導体関連などが上昇。
セクター別では、ソフトウェア・サービスや半導体・同製造装置が上昇する一方で
エネルギーや電気通信サービスが軟調。　
　シカゴ225先物は小動きとなり、セトル（清算値）は大証比60円高の16440円。Ａ
ＤＲの日本株はエーザイ、富士写、コマツ、日電産、松下、シャープ、ソニー、Ｔ
ＤＫ、アドバンテスト、デンソー、京セラ、日東電、ホンダ、ＨＯＹＡ、キヤノ
ン、任天堂など対東証比較（1ドル117.56円換算）で全般堅調。
　昨日の日経平均は終値ベースで10月12日以来の16400円を割り込んでいる。ＴＯＰ
ＩＸ浮動株比率見直しに絡む売買の影響を受けている。ウエイト変化を手掛りした
売買もみられていたが、比率上昇に伴う資金繰りなどから反対に全体の売りにつな
がった動きもあったようである。大引けではＴＯＰＩＸ絡みでトヨタが後場高値で
取引を終える一方、ソニー、東エレク、みずほ、ホンダが安値圏とまちまちと、そ
れなりの動きはみられた。
　昨日は朝方からＴＯＰＩＸ型の売り観測が出ていたこともあり、押し目買いを入
れる向きは限定的であった。そのため何ら抵抗もなく、するすると値を下げる流れ
となっている。これにより日経平均は25日線レベルでの攻防となったが、この水準
は9月の戻り高値水準であるため、このレベルから反転をみせられないと16000円の
節目、最悪で9月末安値水準が意識される可能性はありそう。ＴＯＰＩＸ浮動株比率
見直しに伴う影響が通過するため昨日の地合いが継続するとはいえないが、25日線
レベルで燻ってしまうと弱気ムードが高まってきてしまう。
　米ナスダックが上昇しており、半導体関連のリバウンドは期待されよう。また、
基本的には国際優良株への押し目買いスタンスと考えてはいる。しかし、この直近
の大幅下落によって再度高値を取りに行くといった期待感は後退している。決算に
関しても期待を下回る内容もみられており、先回り的な売買はリスクが大きく、全
体としても様子見ムードが強まってきている。月末要因からデーラーなどは積極的
な売買は取りづらく、先物市場での仕掛け的な大口売買に振らされることになりそ
うだ。なお、弱気ムードが一気に強まってきた感はあるが、週足ベースの日経平均
は6月以降サポートとして意識されている先行スパン（雲）上限（16328.68円）に接
近している。一旦、雲の中に入り込んだとしても転換線（16184.52）円辺りまでな
ら許容範囲であろう。弱気に転じやすい時こそ押し目買いスタンスか。
（村瀬　智一）
[株式市場強弱材料]
強気材料
・米国株式、ダウ小幅続落、ナスダックは反発、ハイテク株しっかり
・ＮＹ債券は横ばい、10年債利回り先週末比変わらず
・米ヤフーが上昇、ＭＬが判断引き上げ
・米半導体株堅調、マザーボード需要減は買いの好機とも
・米半導体製造装置ＫＬＡが上昇、証券の判断引き上げ
・米9月の個人所得、0.5％増
・ＮＹ原油は大幅下落、12月物は58ドル台に
・ＮＹ金相場は5営業日続伸
・ＵＢＳ、Ｓ＆Ｐ500種指数の今後1年の目標水準引き上げ
・外国人投資家による買い越し基調
・インド株、取引時間中の最高値更新
・9月の半導体製造装置受注54％増
弱気材料
・ＮＹ円相場は4日続伸、1ドル117円44-50銭
・米通信サービスのベライゾン下落、好決算も利益確定に
・米ウォルマート下落、10月の既存店が低調
・日経平均下落、国際優良株への利益確定強まる
・ロンドン株式、ＦＴＳＥ百種は3営業日続落
・フランクフルト株式、ＤＡＸは小幅続落
・ミクシィなど新興ネット株軟調
・ＮＡＮＤフラッシュの下げ加速
・中間決算本格化で模様眺めムード強まる
・日経平均、25日線を割り込む、東証1部値下がりは8割超
・電子部品在庫圧力が一段と高まる
留意事項
・芝セラミ、経営陣がＭＢＯ
・9月と7－9月期の完全失業率
・9月の有効求人倍率
・9月の家計調査
・9月の住宅着工件数
・9月の建設工事受注
・中小企業月次景況観測
・日銀展望リポート
・福井日銀総裁会見
・10月の為替介入実績
・閣議
・日銀政策委員会・金融政策決定会合
・9月の毎月勤労統計速報
・決算--ＪＴ、旭化成、住金、神戸鋼、三井金、エーザイ、ニチレイ、富士写、コ
マツ、日立、東芝、パイオニア、デンソー、豊田織、アイシン、三菱重、川重、富
士重、村田製、ヤ
マハ、ＴＯＴＯ、三井物、三菱商、双日、豊通商、ＳＢＩ、三井不、ＪＲ東日本、
ＪＲ西日本、全日空、三菱倉、東電力、中部電、ＮＴＴデータ、三井造、アサヒ、
トレンド、西友など
・ワイエイシイが東証2部上場
・ネクストがマザーズ上場
・7－9月期の米雇用コスト指数
・10月の米シカゴ購買部協会景気指数
・10月の米消費者信頼感指数
[サポート＆レジスタンス]
終値　　　　　　　　　　　　１６３５２
５日移動平均　　　　　　　　１６６６２
標準偏差＋２σ　　　　　　　１６９１８
レジスタンス（２）　　　　　１６６３０
転換線　　　　　　　　　　　１６６１６
レジスタンス（１）　　　　　１６４９１
ピボット　　　　　　　　　　１６４１０
２５日移動平均　　　　　　　１６３９２
サポート（１）　　　　　　　１６２７１
基準線　　　　　　　　　　　１６２０８
サポート（２）　　　　　　　１６１９１
標準偏差－２σ　　　　　　　１６１３３
２００日移動平均　　　　　　１６０３１
先行スパンＡ　　　　　　　　１５９１８
１００日移動平均　　　　　　１５６７６
先行スパンＢ　　　　　　　　１５４２６


ぱくりだ(・∀・)